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再び。
彼のお話へ。
彼は新しい家族の下で穏やかに過ごすことになりました。
大きな黒い犬。
そんな彼はひとつめの飼い主さんのもとで習った家庭犬のマナーと天性の優しさを武器にもっともっとすばらしい犬に成長していきます。
『しつけ』というものは、
基本一緒に暮らす人がよければそれでいい。というのが私の考え。(周りを気にしないのであれば。笑)
でもね。
『捨てる』ことでなくも『不可抗力』の別れがくる可能性はどんな犬にもあり。
そしてそれは、犬という生き物が人間と共生するしかならない時代の今、
最大の武器であり、
最低限の武器。
彼のふたつめの家族は、『我が家のマナー』というものはイチから教えていけばいい、と思って多少なり覚悟はしていたそうですが、
なんとも彼はすばらしく、メールには『いい子でいい子で♪』と楽しく暮らす家族がありました。
ある日送られた写真には
知らない老年の女性の傍らにいる黒い犬。
それは、紛れもなく『彼』でした。
『セラピードッグ』として活動する彼の姿がありました。
たくさんの人に可愛がられ、
たくさんの人を励まし、
たくさんの人の支えになった彼。
そしてふたつの家族の願いであった『セラピードッグ』になった彼。
そして、そんな皆の幸せを私にも分けてくれました。
最期の日の前夜
彼はひとつめの家に帰りました。
それは
体でなく、心で。
夢のような出来事であったそうですが
確かに感じた彼の存在。
そして、彼は
ふたつめの家族の下で
旅立ちました。
彼はとても優しい犬で
彼のふたつめの家族を探すとき
『なんでこんないい子がこんな目にあうの?』
と思っていました。
だけどね。
違ったよね。
運がよかった。だけじゃない。
彼が呼んだ ひとつめの家族。
彼が呼んだ あたし。
彼が呼んだ ふたつめの家族。
全ての点が線で繋がる今、彼の運命は 彼が呼んだ運命。
全ての人が幸せになるため
彼が呼んでくれた。
たくさん教えてくれた。
たくさん愛をくれた。
『まったくもう。手がかかるんだ。人間は♪』
彼がきっと言っている。
あの優しい瞳で
あの大きな体で
あの笑顔で
きっとずっと見守っている。
ごめんね。
手がかかるんだ。人間は。
だからずっと見守っていて。
そしていつか
また
会える日を楽しみに。
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フレンチブル。ドーベルマン。サルーキ。と暮らす犬服やでございます。